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2015年9月 1日 (火)

環境ということ

久しぶりに、小難しい話をします(笑)

Kouraikiji01旭山の道産動物舎にいらっしゃる、こちら。

ご覧になった方が開口一番「ウズラ!」とおっしゃいます(笑)

「ライチョウ」ってのも、ありましたね。

どちらも不正解。

コウライキジのメスです。 

Kouraikiji02オスは、こんなです。

帯広さんのバードケージにいらっしゃいました。

ニホンキジと違うのは、首の周りの白い羽。

もともと、北海道の生き物ではなく、狩猟のために持ち込まれた外来種です。

先だって、夜の動物園が開催されていた時、日が暮れてから道産舎をのぞいて、ちょっとびっくりしたことがありました。

Kouraikiji03昼間・・・・ずっと地面を歩いているところしか見せてもらっていなかったのですが。

夜は、木の枝に止まって寝るのですね。

もちろん、コウライキジは飛ぶことが出来るわけですが、歩いている姿の方が、印象が強かったわけです。

やはり、キツネなどの捕食者から身を守るために、無防備になる夜は、高いところに身を移すのだろうと・・・・知りました。

さて、同じキジの仲間であるこちら。

Peacock11インドクジャク。

こちらも飛べる鳥ですが、印象としては歩いている姿の方が強いです。

この春、新たにクジャク舎がオープンした旭山。

実は、もともと、クマタカ・オジロワシ・オオワシが展示されていたワシタカ舎でした。

Peacock12ゆえに、高さがあり、さらに上の方に巣を構えるための棚がそのまま残されました。

その上で、新たな止まり木となる丸太を、高さや向きを変えて増設してあります。

クジャクたちは、地面を歩くのみならず、思い思いの高さの止まり木に飛び上がり、餌をついばみ、羽繕いなどしていたわけです。

Peacock13その結果が、こちらです。

自然繁殖。

高さは、クジャクの母親たちに安心を与えたのでしょう。

巣枠は、卵が転がり落ちるのを防ぎ、なおかつ、抱卵中の母親の姿を隠してくれました。

卵から孵ったヒナたちは、拙くも羽ばたいて、砂地の地面へ飛び下りたのだと聞きました。

母親について歩き、餌をついばみ、日に日にたくましくなっています。

Peacock14以前の名残である仕切りの土台のコンクリも、軽々と飛び上がり、越えて行けるまでになっています。

 
こうした、環境が整えられてこそ、クジャクたちは子育ての様子を、私たちに惜しげもなく見せてくれます。

その環境を、創意工夫で作り上げたのが、飼育担当氏の熱意であったことは、言うまでもありません。

飼育する人の考え方や行動一つで、その生き物はとても魅力的な姿を見せてくれるものなのです。

日々の観察、文献やネットでの情報収集。様々な試みやその結果。考察。

「これをこうすれば、こう使ってくれるかもしれない。これをこうしてみたら、こうなるんじゃないだろうか。」

それらを認め、検討し合い、やらせるだけの土台があってこそであろうと思うわけです。

動物園をつくって動物を見せるというのは、そういうことなのではないかしらんと・・・・。

箱づくりじゃないんだよ・・・・と。

最近の、いくつもの悲しいニュースを見て、ふとそう思ったのです。

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